轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

N君がパソコンを買う

今でこそ一家に1、2台はあるパソコン。

私が大学生時代には、やっと、家庭用パソコンが販売され始めた頃で、とても珍しく高価な買い物でした。

そんなパソコンですが、私の友人がパソコンを買った時のエピソードを紹介します。

 

高校時代の友達N君が同じ町の大学に通っていました。

下宿先も自転車で10分ほどのところに住んでいましたので、学校の講義が終わった後、たまに遊びにいっていました。

 

私が2年生の頃(N君は3年生)です。

その日も大学の講義の帰りにN君の下宿先へ遊びに行くと、大きな段ボール箱が置かれていました。

N君は何やら「カチャカチャ」と作業をしていて、よく見るとそこには、あこがれのパソコンが鎮座しているではないですか。

当時は8ビットのパソコンが主流で、三十万円ほど出せば学生でも買えるようになっていましたので、なんと、N君はバイトで貯めたお金でパソコンを買っていたのでした。

今でこそ何百GBのSSDや何TBのHDが搭載されていますが、当時のパソコンはカセットテープレコーダーにデータを記憶させて動かしていました。

当然、N君はパソコンと同時にゲームも買っていましたので、早速、カセットテープをセットしましてゲームを楽しんでいるのでした。

 

大学4年生になっても私の大学の研究室にはタイプライターしかなかった時代です。

友達のN君は、すでに最先端のパソコンを使ってゲームをしていたわけでして、まさに時代の先端を走っていたN君でした。

 

ちなみに、N君の就職先は富〇通でした。

昔のパソコン