轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

H君の登場で救急車騒ぎが発生!

今日は、予備校時代、初めて救急車に乗った出来事について紹介します。

タバコを吸って救急車が出動

4月のある日、同じ高校の同級生のH君(同じ予備校生)が下宿先へやってきました。後に、同じ下宿先の空室状態だった6畳間に引っ越してくるのですが、この時は別のところに住んでいました。頭はオールバックで、青いスクーター(原付バイク)に乗ってきたものですから、あっけにとられてしまいました。

【当時はノーヘルでも違反になりませんでした】

 

そして、Y君の部屋にみんなが集まってテレビを見たり談笑していました。すると、H君はタバコを取り出して、プカプカと吸い始めるものですから、みるみる部屋は煙でいっぱいになります。そして、「みんなも吸ってみる?」の一声があったものですから、私たちはついつい好奇心で、初めてタバコを吸ってみることにしました。

私は、こんなものかなと、うまくもまずくもないタバコを2、3回吸っては吐いていると、隣でタバコを吸っていたY君が急に固まってしまったかと思うと、両手を床について一言、「救急車を呼んでくれ!」と言うではないですか。

これは大変と、すぐに1階に降りて行って大家さんに救急車の出動を頼みます。

ほどなく、「ピーポー、ピーポー」と救急車がやってくる音が聞こえてきたので、私はすぐに玄関前まで出て、救急車の到着を待ち、救急隊員さんに2階へ行ってもらうように促しました。

 

救急隊員におんぶされたY君が2階から下りてきて救急車へ運ばれると、救急隊員の方は私の方を見て「一緒に救急車に乗って!」と言うではないですか。

しかたなく、Y君の付き添いという形で救急車に乗り込み、病院へと向かうのでありました。

救急車に乗って町を爆走!

ドアが閉まり、救急車は再び「ピーポーピーポー」とサイレンを鳴らしながら出発しました。時間は夜の8時頃でしたが、私が乗った救急車は、制限速度を超えるスピードで走っていきます。

途中、車の交通量の多い繁華街に出ると、一般の車両は面白いように左右に分かれて私が乗る救急車に道を開けていくものですから、救急車は道路の真ん中を爆走して行きます。その間、Y君は、酸素吸入をしながら、救急隊員の事情聴取を受けており、「タバコなんか吸うからいけないんだよ!」と叱責されていました。

付き添いの私は、避けていく車を見ながら、「雀の子 そこのけそこのけお馬が通る」ではないですが、不謹慎ながら、なんだか楽しくなってしまいました。

【救急隊員の皆さん、すみませんでした。】

救急車で町を爆走

 

そんなこんなで、ほどなく救急病院に着いて、私は、診察が終わるY君を待っていると、ほどなく診察室からY君が出てきました。Y君は、タバコを深く吸ったことで酸欠状態になっていたようで、病院でもしばらくの間、酸素吸入をしてもらうと、元気になったようでした。

 

帰りはタクシー(Y君の支払い)で下宿先まで戻ってきましたが、Y君は、大家さんを含め、みんなに平謝りにあやまっていました。

皆さんも、好奇心からタバコを吸うのはやめましょう!