轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

1浪を認めてもらう代わりに。。。~宗教あるあるかも?~

今、「〇一〇会」や「〇ホ〇の〇人」の信者の方が話題になっていますが、二世の人たちが自らの窮状を訴えている場面をテレビで見ていて、「宗教、恐るべし!」と思うことがあります。

私もある宗教団体(T教)の元二世信者でして、高校生までは強制的に活動をさせられていました。

まあ、早く家を出たいという理由もこれが原因ではありましたが、学生時代は親の言うことを聞かないと学校へも行かせてもらえないという恐怖があり、しかたなく宗教活動に参加していました。

 

大学受験で失敗した後、目の前が真っ暗でどうしたらいいか分からず、しばらくふさぎ込んで、一言もしゃべらない日々が続いていました。

そして3日目の夜、さすがに両親も心配して、「話があるのでちょっと来なさい!」ということで、居間で両親と私の3人で、今後の進路のことを話し合うことになりました。

 

そして開口一番。

父親が言った言葉に、私は衝撃を受けてしまいました。

なんと、「近くの〇〇自動車(車の修理)の工場で働かないか?」と言うではないですか。大学受験に失敗した結果が自動車の修理工場という公式が理解できず(決して自動車修理工場の方を馬鹿にしているわけではありません)、あっけにとられてしまいました。

 

私は、特に何かがしたいわけでもなかったのですが、さすがに、現役受験で失敗したから就職するという気持ちにはなれず、とりあえず大学を出てから就職したいという希望は変わりません。ここは1年浪人して来年の大学受験を目指そうと決意しました。

でも、実家で一人勉強を頑張っても成績が上がる自信もなく、宗教活動からも離れたいとの強い思いもあったので、ダメもとで「どうしても大学に行きたいので、1年間、予備校に行かせて欲しい」とお願いしたわけです。

予備校なら家から通うことができないので、必然的に下宿をしなければなりませんので、実家を出ることができます。

 

一方、親としても、子供にそこまで言われたら、予備校に行かさないわけにはいきません。しぶしぶ認めてもらったわけですが、ここで交換条件が言い渡されます。

父親が、「私(父)と一緒にT教の本部に行きなさい!」と言うではないですか。

 

そうなんです。T教の本部へ行って1日修行をして来なさいとのことでした。

ここは私が折れるところです。しぶしぶ条件をのむことにしたわけです。

父は、善は急げということで、「早速、明日行くぞ」と言うので、翌日の朝5時に起きて父の運転する車に乗ってT教の本部へと向かうのでした。

 

結局、高校を卒業してからは、父も私に対して宗教活動を続けるように言ってこなくなりましたが、家を出て予備校に行く条件がT教の本部で修行をすることになるとは。。。。

やはり、「宗教 恐るべし!」だなと思ってしまいました。

宗教 恐るべし!