轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

予備校時代の下宿先は4畳一間

何とか学費も無事に納めることができたので、今度は下宿先を探さないといけません。

 

実を言うと、私の仲のいい友達2人(J君、M君)も浪人生でして、同じ予備校に通うことになりました。二人に下宿先の相談をすると、K君が一緒に探しに行こうと言ってきたものですから、他の友達(Y君)を誘って3人で下宿先を探すことにしました。

 

当日は、朝早くから電車に揺られて予備校がある町まで向かいます。ほどなく予備校について、事務室で下宿先を紹介してもらいました。すでに3月半ばを過ぎていましたので、いい物件が少なかったのですが、その中でも比較的条件のいい部屋を3つ見つけ、3人で下見に行きました。

 

うち2つは昔ながらの二階建ての木造アパートで、部屋の向きが悪いためか、昼間なのに部屋は薄暗く、じめじめした感じでしたので、すぐに却下となりました。

そして、最後の3つ目の物件、ここは1階が大家さんで2階の部屋を予備校生に貸しているとのこと。東向きで、道路に面しているため日当たりも良好でしたが、家賃は1万円(電気・水道代込み)で大きさは4畳一間、トイレ、洗面所は共同で、当然風呂なし。玄関の入口は大家さんと同じなので「門限あり」となっていました。

 

それでも、浪人生で遊んではいられないこともありましたので、部屋が明るいということで、同級生2人と住むことに決めて帰りました。

なお、2階には全部で5部屋あって、そのうち4畳の3部屋(東向き)を我々が占領しておりまして、残り6畳間の2部屋(西向き)は、1部屋は他校の予備校生(A君)、もう一部屋は空きの状態でした。

しかし、5月には、高校の同級生のH君(いずれも同じ予備校生)が引っ越してきたものですから、5部屋中4部屋を 私の高校時代の同級生が占める状況となり、受験勉強をする環境としては良くない状況になってしまいました。

 

ちなみに、A君は、途中から予備校に来なくなり、結局、夏休み前には引っ越してしまうのでした。いつも我々が騒がしくしていたものですから、受験勉強ができる環境になく、申し訳ないことをしたなと思っていますが、彼女さんと気兼ねなく会えなかったことも引っ越しの理由ではないかなと勝手に思っていました。

下宿

先日、当時の下宿先の近くを通りがかったので、40年ぶりに寄ってみたのですが、すでに鉄筋の賃貸マンションが建っていて、辺りも様変わりしていました。