轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

県大会の練習で夢がかなうも1回戦負けを喫してしまう

夏休みに入ってしばらくすると、県大会が始まりました。

私たち最後の試合だと覚悟を決め、大会会場へと向かいます。

 

実を言うと、私にはバスケットをする中で夢がありました。

何かというと、ゴールのリングが付いているバックボードが透明なガラス(アクリル)製のコートでバスケットをすることでした。

 

試合会場に入る前、練習用の会場が近くの私立高校でしたので、そこの体育館へ入ると、まさしく、透明なバックボードがリングの後ろに控えているではないですか。

「ああ~、夢がかなった」としばらく見とれていたのを覚えています。

その後は、思いっきりボールをバックボードにぶつけながらシュートを放ったのは言うまでもありません。

 

本番の会場は、中学校の体育館だったので、いつもの木製の白いバックボードでした。私は、本番前に夢をかなえていたものですから、ちょっと気持ちが緩んでしまいましたが、それでも気を取り直して1回戦に臨みました。

 

試合は、相手も地区大会を勝ち上がったチームなので、一進一退の攻防が続き、最後までシーソーゲームの展開となりました。

私も、速攻だけでなく、ロングシュートも決めるなど、必死に応戦しましたが、惜しくも2ゴール(4点)差で敗退してしまいました。

 

試合では惜しくも負けてしまいましたが、私の頭の中は、透明なバックボードでいっぱいでしたので、私の県大会は、練習中に終わっていたように思います。

また、帰りの電車に乗る前に先生におごってもらった「イチゴのかき氷」がとてもおいしかったことを覚えています。

透明なバックボード