またまた、中学時代の部活の話です。
私のポジションはポイントガードで、攻めるときは速攻といって見方がボールを捕ったらすぐに走ってボールをもらい、ドリブルをしながらゴールをするというパターンを確立していました。
ただ、敵もだんだんと対策を取ってきますので、私が走り出すと、相手も負けじとついてくるわけでして、いくら「私のドリブルがうまくて早い!」(勝手に思っていました)といっても、相手を置き去りにすることまではできず、いつも並行してゴールへ向かうようになりました。
そのため、毎回、速攻が成功するとは限らないわけでして、何とかならないかと思案していたところ、思いついたのが、趙ロング・ランニング・フックシュートです。
やり方は、ゴールへ向かうのではなくコートの端(スリーポイントラインの外)へ向かってドリブルしながら走って行き、そのままランニングシュートの要領でフックシュートをする方法です(正式なシュート名があるかもしれません)。
ゴールから遠いシュートを走りながら決めるという離れ業になるので、中々決めることができませんが、このシュートを、部活の全体練習が始まる前に、毎日10本、20本と繰り返し練習をしていました。
その結果、3年生の夏の大会前には何本かはゴールすることができるようになりましたが、それでも、成功率は20~30%でした。
そして、いよいよ3年生最後の大会が始まりました。
私の秘密兵器の超ロング・・・・シュートもいよいよ、公式戦で日の目を見ることになります。
それは、決勝戦の前半でした。わがチームはいつものように速攻を仕掛けますが、相手もしっかりと私についてきます。
私はドリブルをしながら、段々とコートの端へ寄っていくものですから、「あっ!これはチャンス!」と思いまして、わざとコートの端へと向かってドリブルをして走りながらジャンプをしようと思った瞬間、ホイッスルが鳴りましたが、構わず「超ロング・・・・シュート」を放ちました。
するとどうでしょう。ボールは放物線を描きながらゴールリングの中へ吸い込まれるように入って行くではないですか。
今でも、スローモーションのように思い出されます。
会場からは、「オー!!!!!!」という歓声が響き、その後、割れんばかりの拍手が起こりました。
結局、シュートの前に相手のファールがあったということで、得点は認められませんでしたが、この時ばかりは、歓声と拍手の嵐に、自分でも鳥肌が立ち、すごく気持ちが良かったのを覚えています。
なお、ファウルですが、実際は私が勝手にコート端へ走って行っただけで、一度も触れていませんでした。
でも審判からは、私が押されているように見えたのか、シュートをする前にファウルがあったとされてしまい、結局、私の超ロング・・・シュートでの得点は幻に終わってしまいました。
あ~記録に残したかったなあ~!