恋のキューピットは〇山〇春?
フラれてばかりの青春時代を過ごしていた私にも、高校3年生の時にK子さんという彼女ができました。
K子さんは、美人というではなく、かわいいというか守ってあげたいと思ってしまうような感じの女性でした。
K子さんとは1年生の時も同じクラスで、生物の授業では私の隣に座っていましたが、その当時は特に気になる存在ではありませんでした。
それでも、なんで隣り同士だったのを覚えているかというと、1学期最初のテストで1番がK子さんで2番が私だったものですから、印象に残っていました。
そして2年生になってクラスが替わり、3度目の失恋を経験した後、何となくK子さんのことが気になる存在になっていきました。
それでも、2年生の時はアタックするでもなく、遠くから眺めているだけでしたが、3年生では、再び同じクラスになり、しかも同じ保健委員を任されたものですから、さらに気になる存在になりました。
夏休みが近づく頃、ちょうど席が前後になったことから、K子さんとよく話をするようになり、彼女が〇山〇春の大ファンだということが分かりました。折しも、私の学校では「〇山〇春ブーム」が起こっていた時期で、友達のY君は禁止されていたコンサートに行ったのが先生にばれて、丸坊主にされたぐらい、熱中していました。おまけに、そのコンサートで隠れて撮った写真(白黒)を自慢げに私に見せてくれていたことを思い出しました。
さっそくY君へ〇山〇春の写真がないか聞いてみると、何枚も写真を撮ったので、自分の家にある暗室で焼き増ししてくれるとのこと。どこまで裕福な家なのかと思いながらも、めでたく〇山〇春の写真を5、6枚もらうことができました。
早速、次の日、学校に写真を持って行ってK子さんに見せると、案の定、興味津々で話(写真)に食いついてきました。その日は〇山〇春で話が盛り上がりまして、結局、Y君からもらった写真を全部、K子さんにプレゼントしてしまいました。
(Y君には内緒です)
そんなこんなで、私も〇山〇春の曲を聞くようになり、K子さんとも〇山〇春で話が盛り上がるようになったことで、友達以上の関係に近づくことができたように思います。
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