1年生の時の7月にバスケットボールの地区大会がありました。
3年生最後の大会でして、当時のメンバーは2、3年生で4人しかいなかったので、1年生で一番背が高いS君(一緒に吹奏楽部を退部した友達)がレギュラーに選ばれ、私は控え選手として試合に臨みました。
1回戦、相手はレギュラーを3年生で固めている強豪校です。試合開始早々、立て続けに点を入れられます。わがチームもシュートを放って応戦するも、中々点が入らず、私も控え席から一生懸命応援をしていました。
当時は、前半と後半がそれぞれ15分ずつありまして、我がチームは0点のまま、刻々と時間が過ぎていきます。そして前半も10分ほど経過した時です。なんと、我がチームのポイントガードの選手(2年生)が「ねんざ」をしてしまったのです。
そのため、急きょ控えの私が交代選手として試合に出ることになりました。まさに、公式戦初出場を果たすことになったわけです。
何も分からないまま、コートに入って、練習と同じようにボール回しをしていると、味方の3年生がシュートを放ちます。私たちもゴール下に素早く駆け寄ってボールの行方を追っていると、なんと、シュートが外れて私の前へボールが落ちてくるではないですか。
難なく両手でボールをつかみ、すかさず「シュート!」を放ちますと、なんとなんと、ボールはゴールに吸い込まれて入ってしまいました。私の公式戦初ゴールが、我がチームの初ゴールとなったのでありました。
結局、試合は大差で負けてしまいましたが、私個人としては、貴重な経験をさせていただいたと思っていますし、今でも初ゴールのシーンが目に焼き付いています。