さてさて、放課後になって部活をするため体育館に向かいます。
私の学校の体育館には、体操競技に必要なつり輪や鉄棒を設置できるようになっていましたが、当時は、男子のバスケットボール部と女子のバレーボール部が体育館を占領していましたので、体操部(?)は舞台を使うことになっていました。
なので、横幅10m、奥行き5mほどの舞台を15人が使うという、超密集状態での部活動になってしまいました。
そこにマットを敷いて体操の真似事をするのですが、C子さんは、側転からのバク転からのバク宙をいとも簡単に、しかも超きれいに決めて見せてくれます。我々も負けじと側転からのバク転からのバク宙をして競いますが、距離がないものですからそれ以上の演技はできません。
ほどなく顧問の先生がやってくると、今度は新体操の床運動の演技指導に入るものですから、体操部と新体操がごっちゃ混ぜになった床運動をすることになりました。
またある休みの日には他校の見学に行くと言い出しまして、みんなで電車に乗ってワイワイとB校へと向かいますが、そこで見たのは、レオタード姿の女子のダンスでして、我々は何をやっているのか、いよいよ分からなくなってしまいました。
たぶん、2年生の女子4人と1年生の私のクラスの女子3人はダンス部、その他は体操部または新体操部に入部したと思っていたのではないでしょうか。
それでも、休みの日の午後は体育館が空くものですから、マットを敷いて床運動をしたり、鉄棒の練習をしたりしていました。
時には、OBの方が、体操部が復活したことを聞きつけて、ありがたい指導を乞うこともできまして、5月の連休明けまでは、楽しく体操のような新体操のようなダンスのようなことをしていたのでした。
その結果、1か月の間で床のバク宙では1/4ひねりまではマスターできましたが、鉄棒は大車輪をマスターすることができませんでした。