11月に入りまして学園祭のシーズンがやってきました。
私はY子さんの短大へは歩いて行ける距離に住んでいましたが、一度も行ったことがなかったものですから、是非、学園祭に行きたいと思いまして、Y子さんに言うと、快く案内をしてもらえることになりました。
そして学園祭当日。私はなぜか、Y子さんにフラれたH君とH君のバイク友達のK君と一緒に短大へテクテクと歩いて行くと、校門前でY子さんが待ってくれていました。
そして、私の隣に立っているH君を見て一瞬すまなそうな表情をするも、笑顔で学内を案内してくれました。
中に入ると、女子短大なものですから、女の花園とでも言いましょうか、独特の雰囲気と臭いがしていました。また、当時は聖○ちゃんカットが流行っていたものですから、頭だけが聖○ちゃんの女性がそこかしこに居たのを覚えています。
そして、とある教室へ案内されて中に入った瞬間のことです。「いらっしゃいませ!」と元気な、聞き覚えのある声が響きました。
そうなんです。そこには、聖○ちゃんカットではないものの、パーマ姿にイメージチェンジしたK子さんがにっこりと笑って我々の到着を待ってくれていました。
私は、あまりにも変わったK子さんにびっくりするも、久しぶりの再会に、うれしいやら恥ずかしいやらで、結局何を話したか、全然覚えていません。それでも、私とK子さんとH君、K君の4人が笑った写真が私のアルバムに飾ってあるのでした。