轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

○○教信者二世はつらいよ!

毎日、夜9時はお勤めの時間に強制参加させられる

最近、○○教会の信者の方が話題になっていまして、二世の人たちが自らの窮状を訴えている場面がテレビに出ると、いつも「宗教法人、恐るべし!」と思って見ています。

まあ、全てが同じだとは思いませんが、私もある宗教法人(T教)の元二世信者でして、高校生までは強制的に活動をさせられていました。

 

うちの父は、普段はおとなしいのですが、怒ると手や足が出てくるものですから、言動に対していつもびくびくしていた記憶があります。当然、父の言うことは絶対でした。

当時、両親はT教の信者で、月に1回は宗教活動に出かけて行って家にいませんでした。また、毎日夜の9時には家族全員が居間に集まり、お勤めである「祈りの言葉」を斉唱するのが日課になっていました。

当然、私たち子供たちもお勤めに参加しないと怒られるものですから、毎晩、9時になるのがいやでしたが、仕方ありません。

高校を卒業するまでは我慢の日々が続くのでした。

 

夏には恐怖の修行が待っていた

毎年、夏休みになると、T教の総本山(本部)に信者が集まって3泊4日の修行を行う行事がありました。私も、小学生の時、同じ小学生の姉と一緒に参加をさせられました。

当然子供ですから、親と一緒に参加するわけですが、本部に着いて受付を済ませると、学年ごとに分かれて寝起きを共にしながら修行をします。

誰も知り合いがいない中、親や姉とも別れて修行に参加させられるものですから、1年で一番嫌いな行事になっていました。

 

実際、どんなことをするかと言うと、朝起きて夜寝るまで、何をするにも「祈りの言葉」で始まって「祈りの言葉」で終わる生活をします。そして、夜には、参加者全員が広い講堂に集まり、教祖様からありがたい教えを聞くというものが4日間、延々と続いていくわけです。

小学生ですから、言っていることもよく分からず、「とにかく早く終わってくれ!」と心の中で叫びながら、4日間辛抱していました。

 

結局、夏の修行には3、4年生のときに参加しただけでしたが、5、6年生の夏休みの前には、父から「修行に行くぞ!」と言われないか、いつもドキドキしていた覚えがあります。いつしか、中学生になったら部活動をしようと、ひそかに決意をしていました。

 

好きで入信している人は幸せかもしれませんが、信者二世の子供にとっては、辛くて嫌な思い出しかありませんでした。