轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

神の手で命拾い?自転車遠出事件


校区外まで自転車でドライブを敢行!

小学生のとある日、仲のいい友達と3人で、自転車で遠出をしようということになりました。

当時は、校区外へ自転車で行くことが禁止されていましたが、どこ吹く風ということで、休みの日に自転車ツーリングを敢行したのでした。

校区外といっても、片道6kmほどで、バスで通ったことのある道なので、隣町に入った景色のいいところまで行って引き返して帰ってくることになりました。

 

いざ出発して前半は平坦な道を行くのですが、途中からは多少登りになるものですから、ママチャリで一所懸命ペダルをこいでいきます。

そして、とうとう折り返し地点の、景色のいいところまで到着しました。

ここは我が町と隣町の両方が見える小高い丘の上で、私たちは絶景に見とれてしまい、しばらくその場に立ち止まって達成感を味わっていました。

そして、だれかれともなく、ペダルをこいで帰り道を急ぐのでした。

帰り道でガードレールに激突!

行きと違って帰り道は小高い丘を下っていくものですから、みんな、軽快に自転車を走らせ、スピードも出てきました。

私が先頭を走って軽快に下っていると後ろから、「・・・・・・」っと話かけてくるものですから、振り返りながら「ん?何?よく聞こえない!!」と返事をした時です。いきなり「危ない!」との大きな声がしました。

どうしたのかと思って前を見た瞬間です。

目の前には何もない景色が広がったかと思うと、「ドン!」という音とともに、強い衝撃を受けて自転車ごと一緒にコケてしまいました。

 

そうなんです。

ちょうど下りの道が右カーブに差し掛かっていることに気が付かず、そのまま直進していたものですから、ガードレールの角に自転車ごとぶつかってしまったようでした。

ひざと胸のあたりを強打し、半ズボンをはいていたので、膝はすりむいて血も出ていました。また自転車はパンクこそしなかったものの、ハンドルが30度近く曲がってしまい、倒れたまま車輪が空回りしていました。

神の手で命拾い?

「痛ったあ!」と言いながら起き上がってガードレールを見ると、ちょうどガードレールの端にタイヤがぶつかった跡が付いていて、その向こうには10m以上の高さの石垣の下に木造の家々の屋根が見えていました。

あと数センチでもずれていたら、崖からダイブして10m以上下の民家の屋根に落ちていたわけでして、命がなかったかもしれないことに気が付きまして、ゾッとしました。今思い返しても、この時ほど神様に助けられたなあと思ったことはありませんでした。

(決してT教の教祖様のことではありません)

 

ということで、帰りは自転車のハンドルを斜めにしたままゆっくりと我が家まで友達と一緒に帰ってくることになりました。

おまけ

余談ですが、我々が校区外を自転車で走っているところを同級生に見つかってしまっていたようでして、翌日、先生にもばれてしまい、お叱りを受けることになります。

普通なら厳重注意で終わるのですが、この時は集団での違反だということで、自転車の免許証も取り上げられてしまい、人生初の3か月の免停を食らってしまいました。

ん~悪いことはできません。皆さんもわき見運転はしないで前をしっかりとみて運転しましょう。