父の弟の家族が夏休みに遊びに来ました。子供も2人(H君とK子さん)いて私より1、2歳年上ですが、同じ小学生同士なので仲良く遊んでいました。
そして帰る頃になると、定番の「一緒に行くか?」の一言を真に受けてしまい、なぜか、姉と一緒に付いて行くことになりました。
1週間後に送ってもらうことになり、いざ、親戚のお宅へ着くと、おとなしかったH君が一変、本性を現し、我々姉弟へいたずらをするようになりました。
はじめは、姉がお風呂へ入っていると、外から鍵をかけて出られなくして、姉が泣き出してしまいましたが、私が犯人にされてしまって叱られてしまいました。
次は、お小遣いをもらって近くのお店に行くと、1回10円でできるパチンコ台があり、こともあろうか、私がもらったお小遣いを取り上げ、H君が一人で遊ぶという暴挙にでました。
他にもいろいろと悪さをするものですから、我々姉弟は1週間、つらい日々を暮らし、二度と来るものかと思いながら我が家へと帰るのでした。
ただ、この時、朝食で初めて食パンを食べて、とてもおいしかった思い出があり、今では私の朝食は食パンが定番となっています。
話は戻って、この事件から数年後、またまたその親戚の家族がやってきました。
すでに私たちは中・高校生になっていたものですから、いたずらこそありませんでしたが、お互いに会話をすることもなく、気まずい雰囲気が漂っていました。
その時、親戚の叔母さんが一言、「M君(私)が来た時は、いたずらばかりして大変だった!」と、のたまうものですから、隣でH君がぶつの悪そうな困った顔をしているのを覚えています。
あれ以来、一度も会うことはありませんが、私の中では、つらく苦しく悔しいお泊り体験として忘れられない思い出になっています。