大学は理系の学部でしたので、所属する研究室を決める必要があります。
2年生で決めるところもありますが、私の大学では3年生の前期が終わった後、研究室分けを行うことになっていました。
実際、どの研究室に所属するかによって、研究に対するモチベーションも変わってきますし、卒業後の進路も決まるわけなので、みんな真剣に考えて選択していました。
ただ私の場合は、単純に「研究=顕微鏡」のイメージでC研究室を選びました。
そして、7月末、いよいよ研究室分けの日になり、全員が教室に集まりました。
私の学部の学生は40名で研究室が5つでしたので、単純に計算すると8人ずつになります。
基本的には学生同士の話し合いで決めていくのですが、第一希望で定員をオーバーした場合は、人気の高い研究室から順番に決めていくことになっていました。
また、成績がいい学生から優先して選んでいくことが多かったように思います。
一番人気はA研究室でして、この研究をしたくて県外から来ている人も多く、定員の倍以上の希望がありました。
次に人気なのはB研究室でして、A研究室に行けなかった人が次に希望するものですから、ここも多くの希望者がいて、最後までもめていました。
私は3番人気のC研究室を希望しました。
ここは希望通り、顕微鏡を使った研究をする部屋で、女性に人気の研究室でもあり、女性6人のうち3人が希望していました。
男性は私を含めて5名の希望でしたので、合計8名となり、すんなりと決まってしまいました。
他には、D、E研究室がありましたが、D研究室はマニアックな研究室で、卒論が最も楽なところでしたので、単位が取れていない学生が多く希望していました。
そのため、希望者が多くてあぶれた人は、最も人気のないE研究室に振り分けられることになりました。
そんなこんなで、私はC研究室に決まりましたが、ここでも4人ずつ、X班とY班に分かれて卒論の研究をしていくことになりました。
それぞれ担当する先生(助教授等)が違うためなのですが、私はY班の先生の講義が好きでしたので、迷わずY班を選択しまして、結局、Y班には、私とF君とT君とK子さんがチームを組んで1年半もの間、研究を進めていくことになりました。