轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

卒業論文の単位は発表会~タイプライターで資料を作成

私が所属するC研究室では卒業論文を書きませんでした。代わりに研究発表会を研究室で開催し、発表をすれば卒論の単位がもらえました。

そのため、4年生の年末ごろからは、X班とY班に分かれて1年間の研究成果をまとめ、発表会に向けた資料作りをしていました。

ただ、当時は研究室にパソコンがまだなく、タイプライターを使って文章を作ったり、手書きの表を作成したりしていました。

スライドもブルーフィルム(青地に白の字や線を書いたもの)を使って写真を撮って、研究室で現像していました。

 

発表は、各班のメンバーが演者を交代しながら発表していくものですから、自分が受け持つところの原稿を担当の教授の添削を受けながら作成し、発表当日は、原稿を見ないで発表できるよう、丸暗記をして臨みました。

うまく発表ができないと、班の人に迷惑がかかるものですから、みんな、必死になって暗記をし、練習を繰り返しました。

 

そして発表会当日。

C研究室の教授や院生、3、4年生、総勢20名程度が教室に集まりました。

最初はX班から発表しましたが、私は自分の発表のことで頭がいっぱいで、どんな発表だったかも覚えていません。

そして、いよいよ私たちY班の発表です。

発表の流れは、①研究の目的、②方法、③結果、④考察の順番で、私は3番目でした。

そして、2番目のK子さんからバトンを受けた私は、丸暗記した原稿を頭に入れて発表に臨んだ結果、途中1度だけ詰まって危ない場面がありましたが、何とか乗り切って最後のF君にバトンを渡すことができました。

 

結局、X班、Y班とも教授から大きな指摘を受けることなく、成功裏に終えることができ、めでたく全員「優」(たぶん)をいただくことができました。

タイプライター