轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

こっくりさんでさらに思いが募る!

中学1年生の頃、こっくりさんが流行っていて社会問題になっていました。

 

私の住む町でもこっくりさんブームが到来していまして、おまけに私がこっくりさんをすると、十円玉がよく動くものですから、休憩時間や昼休みには、私の周りに同級生たちが集まってこっくりさんをするようになりました。

 

その日も、昼休みの時間になると、私は、いつものように友達と一緒にこっくりさんをして遊んでいました。すると、「R子さんの好きな人はだれか教えて」というリクエストがどこからともなく聞こえてきました。

私は、ふっとR子さんを見ると知らん顔をしています。私はどんな返事が返ってくるか気になったものですから、半分は期待をしながら、こっくりさんに聞くことにしました。

 

すると、なんということでしょう。

こっくりさんは、私の名前を教えてくれるではないですか!

みんなは、「え~!」と言いながら、私ではなくR子さんの方を一斉に振り向くと、R子さんは「私、違う!」と言って教室を出て行ってしまいました。

 

実際のR子さんの本心は分かりませんが、今思うと、こっくりさんの操作をしている私の願望が回答として現れたのではないかと思っています。

でもその時は、ひょっとすると両思いかもしれないと勝手に想像してしまい、さらにR子さんのことが好きになっていくのでした。