前回の記事はコチラ>>自動車の免許を取る③~踏切で3速発進~
路上教習も佳境に入ったころ、待合室で運転の順番を待っている時のことです。
パーマがかかった女子大生風のきれいな女性(仮にM子さんとします)が近づいてきまして、「路上走行でご一緒させていただけませんか?」というではないですか。
事情を伺うと、卒業検定が近いので、運転の参考にしたいとのことでしたので、快く承諾しまして、初めて教官以外の人を乗せて車を運転することになりました。
実を言うと、教習所へ向かう前にパチンコで儲けたお金で車を買ったH君から、「タクシーの運転手になったつもりで運転するといいよ」とのアドバイスをもらっていたものですから、この日はいつも以上に慎重にしかも、スムーズな運転を心がけることができました。
路上教習を終えて無事、教習所へ帰ってくると、M子さんはニコっと笑って「とても参考になりました。ありがとうございました。」と言ってきました。
すると私は、友達のアドバイス通り、「タクシーの運転手になったつもりで運転するといいよ!」とのたまってしまったのです。
M子さんは、にっこり笑って元気に「ハイ!」と言って、駆け足で教習所へと入っていくのでした。