今回は、予備校時代の下宿生活の一コマを紹介します。
私の下宿先の近くに1匹の猫がいました。
飼い猫だとは思うのですが、なぜか私たちの部屋の窓の下には、幅15cmほどの長い板が私の部屋からK君、Y君の部屋までつながっていて、さも猫が散歩するために置いたようになっていました。
そのため、夜、窓際に置いたこたつのテーブルで勉強していると、猫が散歩しているシルエットが窓に映し出されます。
はじめはびっくりしましたが、馴れてくると窓を開けては撫でていました。
猫の方も慣れているのか、スリスリしてくるものですから、かわいくなって、ちくわの切れ端などをあげるようになりました。
猫も、次第に図々しくなってきて部屋の中にまで侵入してくるようになったころ、困ったことが起こりました。
そうなんです。私の部屋の壁におしっこをするようになったのです。
トイレと間違っているというよりも、マスキングをしているのかなと思うのですが、こっちはたまったものではありません。
何度もおしっこをされるものですから、たまりかねて猫を出禁(入禁?)にしてしまいました。
それからというもの、しばらくは、ちくわが欲しくて窓の向こうで猫の鳴き声がするも、グッ!っと我慢をして勉強に励むのでした。
(癒されてよかったのですが、残念!。そのうち猫も私の部屋の前を素通りするようになりました)