轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

バスの脱輪事故に遭遇した

当時はバスで通園していました。田舎の道なので狭くて、対向車が来るとギリギリ通れるぐらいの道でしたが、運転手さんは、持ち前の運転さばきで、スイスイと走って行きます。

その日も幼稚園に行くため、いつも通りバスに乗り込んだのですが、乗客がいっぱいで座る席がなく、私は通路に立っていました。

幼稚園まで半分くらい来た時でしょうか。いきなり大きな音と強い衝撃がありまして、私は前のめりになってしまいましたが、倒れまいと必死に座席の手すりをつかんで、何とか倒れることなく、持ちこたえることができました。

どうも、バスが左に寄りすぎて脱輪をしてしまったようでした。いつもは、軽快なハンドルさばきでスイスイと走っていくバスが、斜めになって立ち往生するとは夢にも思いませんでした。

幸いにも、けがをした人がいなかったので、乗客全員、バスを降りてそれぞれの目的地へ、または来た道を引き返していきます。私も仕方なく他の乗客と一緒にバスを降りて、幼稚園へ歩いて行きました。

この後無事に幼稚園に着いたのか、帰りはどうしたのか覚えていませんが、当時、あこがれていたバスの運転手さんの事故現場の状況だけは、はっきりと記憶に残ってしまいました。

朝さんぽの途中に通る幼稚園でムクドリが餌を探しているところを見つめるキジバトがいました。

なぜか、お母さんが子供を見守っているようでした。