轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

昔の住宅ローンの利息が半端なかった件

30歳の年のある日、妻が新聞と一緒に入っていたチラシを見てマンションを買おうと言い出しました。

当時、私たちは3DKの賃貸に住んでいまして、娘も1歳で幼稚園に入る前でしたので、今のうちに新居に替わりたいと言い出しました。

そのチラシには、聞いたことのあるA不動産の名前があり、場所も15分ぐらいのところだったものですから、とりあえず見に行こうとなりました。

 

早速、次の日曜日、妻と一緒にショールームへ入りますと、入り口横にマンションの部屋ごとに成約用として、選挙でおなじみのバラのリボンが多数飾られていました。

ほどなく、担当の方が来られてモデルルームの中を案内してもらったのですが、妻はもう買う気満々と言った調子で、担当の方の説明にうなずきながら、目は輝いているのでした。

私は、「とりあえず見に来た」程度でしたが、妻の態度に調子に乗った担当者が、あれよあれよという間に成約に持ち込もうとしてきました。

 

まあ、物件としては悪くなかったのですが、やはり金利が高いことがネックだということと、他のところも見たいとの思いもあり、とりあえず、一旦、退却をして考えることにしました。

ただ、当時は、バブルが崩壊して間もなくの頃でしたので、まだまだ土地が高く、新築物件も少ない状況で、新聞にも新しいマンションのチラシが入らない日が続いていた頃、A不動産の担当者の方が自宅まで来て、直接セールスに来られました。

妻は、この時点で、もうどの部屋がいいか決めていたようで、二人して私を説得して来るものですから、根負けしてマンションを買うことにしてしまいました。

 

結局、頭金は価格の1割ほど準備をしまして、残りは35年ローンで金利は3.9%(5年目から4.5%)でした。

なので、はじめは毎月4万円、ボーナスで25万円、年間100万円を返済することになりました。

途中から借り換えやら繰り上げ償還などをしましたが、それでも完済まで27年ほどかかり、借入金額の倍ほど支払ったのではないでしょうか。

 

今になって考えると、後4、5年待って、もう少し頭金を貯めてから購入すれば、金利も安くなり、もう少し広くていいマンションが買えたのになあと思いました。

それでも、立地条件としては駅から近く、物件も当時としてはまあまあのところでしたので、特に後悔はしていません。