轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

小学校のソフトボール大会②盗塁のサイン?3打数4安打ってなに?

地区のソフトボール大会では、いつも近所のおじさんが監督を務めてくれます。とはいっても形だけの監督で、普段は子供たちだけで練習をしています。

 

この日は私たち6年生最後の大会でした。私はなぜかピッチャー(右手で投げています)をしていました。ボールのスピードはそんなに速くないのですが、下手投げではコントロールが良かったのでピッチャーを任され、先発出場をはたしていました。そして、なんと、打順は、比較的足が速いというだけで1番を任されていました。

試合が始まる前、監督が選手を集めます。何を言うのかと思っていると、「今からサインを言う。ランナーが出ている時、足を組んだら盗塁のサインなので覚えておくこと!」と言われたのでした。
チーム初のサインでしたので、少しわくわくしていましたが、いざ、試合が始まり、小学生ながら、点を取ったら取られるという、まさにシーソーゲームを展開していました。私もバッターボックスに立って来たボールを打つのですが、いつものように、力のないゴロが内野を転がるばかりでして、中々、打つ方では活躍できませんでした。

それでも、フォアボールやらエラーやらで何度となる1塁ベースへ行くことができました。そして、次の2番バッターが座席に立つと、私はサインを確認すべく、監督の方を見ると、なんと「盗塁」のサインが出ているではないですか!

 

「ん?1球目から果敢に盗塁をしなさいとの指示?」と思っていたら、相手ピッチャーはすでに投球モーションに入ってしまい、盗塁のタイミングを逸してしまいました。残念!と思って、2球目のサインはどうかと監督を見ると、またまた「盗塁」のサイン。ん?これって監督は、足を組んだら盗塁だということを忘れている?と思い、2球目も盗塁をしないまま、ボールはキャッチャーミットに吸い込まれていくのであります。

 

結局、監督は、攻めている時も守っている時も、ずっと足を組んだまま観戦していることに気が付きましたが、誰もサインのことを気にしている風でもなく、淡々と試合は進んでいくのでありました。

 

試合の結果は、惜しくも僅差で負けてしまい、私の地区対応のソフトボール大会が終了しました。

 

試合が終わってみんなで、「今日の試合は惜しかった」、「今日は〇打数〇安打だった」など、反省会なるものをしたのですが、ある同級生の一言で、みんなが一瞬、固まってしまいました。

何かというと、「今日は3打数4安打だった」とのこと。昔の小学生あるある?にしても、さすがにこれはないかなと思いました。

盗塁