轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

祖母の葬儀はダブルヘッダー①

私の祖母は98歳で旅立ちました。

戦前戦後を生き抜き大変だったと思いますが、子供を7人も生んで、大勢の孫・ひ孫たちに囲まれたので、大往生ではなかったかと思っています。

 

それでも、祖母が旅立つ1年ほど前からは寝たきりの状態でして、実家では母親が介護をしていました。

夏のお盆に帰省した時も、寝たきりで私のことが分かっているのかどうかも怪しくなっていました。

さらに12月に入った頃には、最近弱っているので正月には帰って来るように言われていました。

 

祖母が旅立ったその時に帰省の電話をする

その日は、官公庁の御用納めの日で、仕事を終えて我が家へ帰ってきました。

そして、夕飯を食べた後、帰省の相談をしようと実家に電話をした時でした。

 

いきなり父親が電話に出たものですから、びっくりして、どうしたのかと尋ねたところ、今、祖母が旅立ったと、嗚咽交じりに振り絞った父親の声が電話口に響き渡りました。

 

そうなんです。

まさに、祖母が息を引き取ったタイミングに私が電話をしたようで、すぐに父が受話器を取ったということのようでした。

(続く)