轍(わだち)

これまでの足跡や日々の感じたことを紹介していきます

ボットン便所と新聞紙

私の職場のトイレはコロナ禍に導入された全自動トイレでして、大便器の方は、ふたを触ることなく開け閉めができます。

 

当然、ウォッシュレット付きで、水も自動で流れるトイレです。

たまに使用するのですが、昔のトイレと比べるとすさまじく進化したなと感動を覚えるほどです。

 

というのも、実家のトイレは、私が小学生の頃まで汲み取り式のトイレ(便所)でした。

通称、ボットン便所とも言います。

 

なので、用(大)をたす時は、臭いもさることながら、気を付けないと「おつり」が来てしまいました。

 

そうなんです。便器の下には、家族のみんなが用を足したものが溜まっているものですから、大便をすると跳ね返りが飛んできます。

そのため、すぐにお尻を上に持ち上げないと、「おつり」がきて、お尻のあちこちが冷たくなってしまいました。

 

また、当時はトイレットペーパーという画期的なものはなく、チリ紙があればまだいい方で、買い置きがない時のために、手ごろな大きさに切った新聞紙も置いていました。

使う時は、新聞紙を手でもんで柔らかくしてお尻を拭くという、今では考えられないことをしていました。

 

今は、水洗便所で、しかもウォッシュレットまで標準仕様になっている我が家のトイレ。

さらに職場にはふたまで自動開閉するものですから、本当に便利な世の中になったなあと、思ってしまいました。

 

和式便所